真聖ロマネ

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私はどこまで君を
連れて行けるだろうか

燦燦と降る雨の中
駆け足で進む参道
青、紫、白の
紫陽花が咲き誇る

たくさんの雨粒が
足元を濡らす
構うものか

差した傘すら
邪魔になる

鬼副長の像

「やっとここに来れた」

言葉にせずとも
目線だけで通じ合う

君と最後に見た景色

君が好きだったものが
私の好きに繋がっている

否応もなく

君との約束は
最期の地に一緒に
佇むことだった

私が君の元を離れた理由を
言葉では問い詰められたが

本当の君は
私を責めてはいなかった

「行け」

その言葉を飲み込んで
役割を果たしていた

私は誰にも言わず
君との約束は
必ず守る

君と見たい景色が
私の見たい景色

例え一人
その地に立っていようと

私は君を連れていく
どこまでも

ずっと


#116「君と一緒に」

1/6/2026, 11:23:41 AM