小さい時は、色々なことに夢中になって楽しかった。中でも、何かがずば抜けて優れた人がいたら、きっとその道で何か成し遂げると思った。
君は、とてもすてきな音を奏でていた。その音が聞こえてくると、みんなが振り向いた。きっとその道の星になるとうわさした。たくさん練習して、ますますうまくなっていっていた。そして、本人が何より楽しそうなのがいいと思っていた。その道の学校に行って、更に腕を磨くことにした君を、みんな応援していた。
時が経ち、君は元気にしているだろうか。小さい頃夢見たことを、みんなも続けているだろうか。今は、そんなこと、もうとっくに忘れてるよと言うのかもしれない。大人になって夢ばかり見ていられないなんて思っているかもしれない。いや、まだまだ発展途上なのかもしれない。
たくさんの人の星にはならなくてもいい。そんな大それたことなんてなくっても構わない。あの時のように、君が今も笑顔で楽しんでいてくれるといいなと思う。
「星になる」
12/15/2025, 9:24:00 AM