そもそも、ボクたちに優劣なんてないんだけど、誰かと比べてできないことが、ボクには多すぎるんだ。
待ち合わせには必ず遅れるし、昔から宿題とか提出物は必ず忘れるし、何か食べればこぼすし、歩けば転ぶ、なんにもないのに。…てな感じで、いままでよく生きてきたなって自分でも思うよ。助けてくれた家族や恩師や仲間たちに感謝だね。
そんなボクなんだけど、実は誰よりもできることがあるんだ。ずっと秘密にしていたんだけどね。
それはね、空気を読むこと。
正確には、空の気を読んで、話ができるの。
うーん、表現が難しいね。
例えば、
遠足の日は、みんな晴れて欲しいでしょ?前の日の帰り道、ワイワイ話してるみんなの横で、ひっそり空を見上げて、明日の天気を読むんだよ。でね、雨だったときは、お願いするんだ。明日遠足だから、晴れにして欲しいなあ、って。
ボクの話をきいて、「気」たちは、さわさわふわふわそよそよ、と流れどどまりながら考えてくれて、つまるところ、晴れ、にしてくれるんだよ。たまーに、機嫌が悪くてさ、叶わないときもあるけど、だいたい望んだ天気にしてくれるんだ。
空の気たちは、とっても優しいんだよ。
いつもボクたちを見守ってくれてる。
大雨のときも、台風や強風のときも、逆に雨が降らず困るようなときも、彼らなりのおもいがあるんだよね。
なかなか理解してもらえないだろうし、
天気なんて偶然だよ、とバカにする人もいるだろうから、内緒にしていたんだ。
キミなら話しても大丈夫と思ったから、初めて言ったよ、ボクの特性。
ありがとう!聞いてくれて嬉しいよ。
明日はスキーだね。楽しみだ。
少し雪が少なめだって、言ってたよね。
よし、雪を降らしてもらえるか、気たちに聞いてみるよ!
2/17/2026, 4:34:46 AM