たーくん。

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光り輝く宝石のような星々。
夜空を越えた先に、こんな綺麗な光景が見れるとは……。
途中で闇に呑み込まれそうになったが、なんとか回避することに成功した。
空に浮きながら星を間近で見れるなんて最高だ。
「おや?君、ここへ来てしまったのか」
背中に白い翼が生えた子供が話しかけてきた。
頭の上には、天使の輪がある。
「まさか闇を越えてくるとは……しかもまだ生きてる人間が……」
天使は舐めるようにこっちを見ている。
「生きたままここへ来たなら仕方ない。君は死人扱いとする」
天使の言っている意味が分からず、困惑してしまう。
「ここは天国。本来なら死んだ者が来る場所だけど、来てしまったなら死人になってもらうしかない」
天使は一瞬でこっちにワープし、刃物のようなもので胸を刺してきた。
一瞬過ぎて避けれず、目の前が少しずつ闇に呑み込まれていく。
「悪いけど君は地獄行きだ」
最後に聞こえたのは嫌な知らせだった。

12/11/2025, 10:04:45 PM