飲み込まれそうなほどの夜空に手を伸ばした。星たちは私など眼中にないかのように瞬き続けている。燦然と星が輝く中、空を切り裂いた手は天の川をつかむほどの勢いで空を駆ける。運命なんて、そんなもの。口から漏れ出た息は白く濁って姿を消す。私の瞳には、あなたしか映っていなかった。夜空を越えて
12/11/2025, 12:52:27 PM