🌿みなさん、こんばんは🌿
前回おとどけした詩はいかがでしたでしょうか。なかなか読み難いところはおるとは思いますが、皆様の自由な想像と解釈で楽しんで頂けたら嬉しいです🍀
ーーということで、本日もどうぞ🍊
『掌に残る空』
白綿を見下ろす山麓で
深い皺に痍相を魅せる
老相の師
老の背中や健丈に
象皮を様した先指は
隆々の山峰の
尾根に見る
人肌の上風が
礫岩の肌を這い上がり
立ちて尽くす弟輩の
染みて垂るる広背を
不律に叩く
癒し手
肩口を斜に射す暖光に
額に塩吹く
一筋の煌めき
高蒼を
円描き飛ぶ影は
虚色を搔くつて
滑る羽翼に
爽風が舞い踊る
白顎の
柔く靡く髭を揉む
師の膝元に
若輩の旋毛
差して与える
老の掌
瞬き返す
白く黙した
ひとつの米塊
困憊の若い姿が
白薄の指掌で
不細に包む
向かい見て
目尻を下げる
師弟の影間に
弾む声
高く昇つた
小さな翼が
笛聲を奏で
彼方へ飛び去り
音なく
ほどけた
2/20/2026, 10:07:58 AM