お前は誰よりも負けず嫌いで、誰よりも向上心があって、誰よりも勇敢だった。
戦う力は村一番で、お前の右に出る者は誰もいなかったもんな。
俺はそんなお前と友達だったこと、実は誇りに思ってるんだぜ。
二人でよく村の英雄になろうぜって話してたっけな。
まったく……先に英雄になりやがって。
魔物相手に一歩も引かず、村を守りきったのは本当にすげえよ。
あん時のお前の背中、すげえデカく見えたぜ。
……けどよ、俺は自分の命を大切にしてほしかったんだ。
最悪、村が滅んでも人がいればまた復興出来る。だが命はそうはいかねえ。
……時々俺さ、考えるんだ。俺にもっと術者の腕があれば……高位の回復魔法が使えたら……もしかしたらお前を助けられたんじゃないかって。
だから、俺……実は結構頑張ってるんだぜ?
もう後悔したくねえし、お前みたいなやつをもう出したくねえしな。
……さて。もう行くよ。
また来年会おうぜ。今度は良い酒を用意しておくからよ。
2/16/2026, 3:12:16 PM