冬の晴れた日に、外をぶらぶら歩くのが好きだ。厚手のコートをまとい、マフラーと手袋でしっかりと温かくして歩く。顔にかかる風はとても冷たく、鼻先が赤くなっているかなと思う。
その場ですぐ忘れてしまうような、とりとめもない話をする。街の街路樹の葉はほとんど落ち、もう粉々になって、道の端に集まっている。木の枝は、よく見ると一つ一つに個性がある。
日が差して温かく見えるのに、ふと、顔に冷たいものがかかる。雪だ。小さな雪がちらちら、ちらちら落ちてきた。明るいのに雪? 初雪だと言いながら、なんとなくはしゃぎたくなる。
雪の額縁に彩られ、君の笑顔ももっとすてきに見える。こんな時間が続くといいのに。しばらく、この雪を楽しんでみよう。
「スノー」
12/13/2025, 7:48:57 AM