27(ツナ)

Open App

明日への光

学校の帰り道。友達と肩を並べて歩いていた。
「あれ見てみ。あれ、なんて言うと思う?」
友達は夕日に向かって指をさしていた。
「は?夕日ぐらいわかるわ。どんだけバカにすんだよ。」
バカバカしい質問に半笑いで応え、友達のことをげしげしと軽く蹴り苛立ちをぶつけた。
「ぶっぶ〜。」
「は?」
「正解は…明日への光。」
そう言ったドヤ顔がヤケに鼻についてまた足蹴にした。

それから何年も経った今、夕日を思い出すとふとその時のことを思い出す。
「明日への光。」 イマイチ意味はよくわからなかったけれど、良い言葉だなと夕日を見ながら微笑んだ。

12/15/2025, 10:52:47 AM