『手のひらの贈り物』
私の目の前には、手のひらサイズの贈り物がある。
それは、指輪だ。
とっても豪華で高そうな指輪。
大きなサイズダイヤがギラギラと輝くようにカッティングされている。
私はそれを、勢いよく床に叩きつけた。
「こんなもの、いらないわ!!」
ミニカードが、指輪の入っていた箱から落ちた。
私はそれを拾って、泣きながらぐしゃりと紙を握りつぶした。
『僕と結婚してください』
「あなたが生きてなければ、意味なんてないじゃない……」
落としかけた指輪を拾おうとして、事故に遭い死んでしまった。
そんな私の初恋の相手。
私はたった一人、豪華な指輪を前に泣き崩れた。
おわり。
追伸
スマホ機種変更したけど、慣れてないうえに書きづらいな……。
12/20/2025, 12:46:19 AM