「等価交換」
それが私のお気に入りであり、常套手段でもある。
欲しいものと同価値の代償を与える契約が交わされた瞬間は、特に気持ちがいいものだ。
もちろん、代償が少なければ少ない程もっと嬉しく思うが……私の場合、それは同時に返って不安になってしまう。
欲しいと思ったものは常に等価交換で手に入れていたからだろうか。それらにまつわる思い出を振り返ると、大半のものに契約を交わした時の事が頭を過ぎる。
私が本当に欲しいものはもしかしたら、相手から得られる対価ではなく……契約によって感じられる快感なのかもしれない。
⌓̈
No.2 「お気に入り」
2/17/2026, 11:11:54 AM