枯れた葉は、なにも死んだ訳ではない
地面に落ちたその葉は、色んな生き物の食い扶持となり、隠れ蓑となる
土に埋めれば腐葉土に、沢山集めれば鳥の巣に……
自然と生態系の循環は、人間が思っているより壮大で隙のないものらしい
人間という一つの種は、数こそ多かれどあまりにもちっぽけだ
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No.3「枯葉」
「等価交換」
それが私のお気に入りであり、常套手段でもある。
欲しいものと同価値の代償を与える契約が交わされた瞬間は、特に気持ちがいいものだ。
もちろん、代償が少なければ少ない程もっと嬉しく思うが……私の場合、それは同時に返って不安になってしまう。
欲しいと思ったものは常に等価交換で手に入れていたからだろうか。それらにまつわる思い出を振り返ると、大半のものに契約を交わした時の事が頭を過ぎる。
私が本当に欲しいものはもしかしたら、相手から得られる対価ではなく……契約によって感じられる快感なのかもしれない。
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No.2 「お気に入り」
「誰よりも私を見ていて欲しい」
(あははっ!とても幼稚で、抽象的な言葉だね!)
「そのくせ、誰よりも誇れることもない」
【そんなことないよ、なんて言ってくれる人はそう居ない。皆、現実で生き抜くのに必死なんだ】
「誰よりも私は異常なの」
「思考が絶えず一人芝居を続けている」
「私の知る人達より誰よりも、私はイレギュラーに塗れている。……とても辛いんだ」
(いい歳してるのに弱音ばかり吐いて、恥ずかしくないの?)
【もっと自分を愛してあげて。もっと、自分と向き合ってくれ!】
[異常なら異常なりに、自分の好きに生きなよ。抑圧ばかりするから、僕達がうるさくなるんだよ?]
「そう、うるさいんだ。何重にも重なる私の声が、いつもうるさくて仕方が無い」
『僕達の存在自体が異常だと言うの?自分の思考の一欠片に、そんな事を言わないで……!』
《たかがそんな事に、随分と悲劇のヒロイン気取りじゃないか。周りは君の思考を覗く訳じゃあるまい、悩む必要なんて……》
「……私は、誰よりも芯のない人間なんだ!その事を誰よりも知っているのも私!誰よりも苦しんでいるのも私!誰よりも……!」
「……誰よりも愚かしくて、出来損ないで、要らぬ人間性を過剰に持って生まれてしまったんだ……!」
No.1 「誰よりも」