ぬくもりの記憶
あなたの手があたたかいなら
私は体に自己発電はいらないと言った日
人間の体が自分で暖かくできなくてもいいと言った日
あなたの手はいつもより暖かく
どこか強く 離したくないという願いが
手を握る力から溢れていた気がする
私があなたから離れると思っていたのだろうか
それとも
私があなたを置いていくと思っていたのだろうか
そんなことはないとはっきりと言おう
あなたが私の隣にいない人生は
とても退屈で 生きているか死んでいるかも分からなかった
だから あの日のぬくもりは
死ぬ瞬間まで忘れるわけにはいかない と
12/11/2025, 8:01:14 AM