暗月

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子供の頃の夢

小さい頃、私は、お姫様になりたかったんだ。

お誕生日プレゼントで貰ったティアラとクリスマスプレゼントで貰ったドレスを身にまとって過ごしていた。
お母さんに もう脱ぎなさい なんて言われても やだ!わたしお姫様なんだもん! って抵抗していた。

そんな私に現実を突きつけたのは小学生の頃だった。
最初は些細なことだった。
少し無視されたり、物を隠される程度。
我慢していれば、きっとやめてくれる。お姫様は下を向かない。って淡い気持ちで居たけど段々と酷くなっていく一方。

「ブス」「デブ」そんな悪口ばっかりで。
何時しか学校に行かず、引きこもりになっていた。

こんな私はお姫様には程遠い。
皮脂の付いたベトベトの髪、ニキビだらけの汚い肌、ゆるゆるになった服。部屋にはカップ麺のゴミや中身のない酒の缶。

馬鹿だな、私。
大して可愛くないくせに、お誕生日プレゼントで貰ったティアラとクリスマスプレゼントで貰ったドレスを身にまとって夢を抱いていた。
そんな夢、叶うはずないのにね。

6/24/2025, 4:17:46 AM