太陽のような
貴方は太陽のような人だった。
いつも明るく、周りを照らしてくれるような。
最期の時まで無邪気なあの笑顔で笑っていた。
少し明るい髪色、笑った時のくしゃっとした顔、元気いっぱいの姿勢。
そんな太陽のような、貴方が好きだった。
誰もいない教室
今日はいつもより早く登校した。
理由がないと言えば嘘になる。
今日は早く登校したから机の落書きも花瓶もない。
下駄箱にはいつもの画鋲もなかった。
楽だ。
もっと早くこうしておけば良かった。
何もすることがなくて僕は掃除を始めた。
あ、この教室ってこんなに広かったのか。
こんなことあったな、なんて考えながらほうきをはく。
毎日1人で掃除していたから特に苦ではない。
慣れって怖いな〜笑
掃除が終わり、そろそろ誰かが登校してくる時間だろうか。
今日はどうやって虐めようか、なんて考えてんのかな。
ま、その考えはもう意味を無くすけど。
最後に黒板に文字を綴った。
「クソ野郎ども、今日まで僕のこと考えてくれてありがとう」と。
そして僕は、この誰もいない静かな教室から身を投げ捨てた。
ぬるい炭酸と無口な君
君はいつも無口だ。
あの夏の日。
私が家出した時。
君は私を見つけてくれたね。
無口だったけど、何も話さなかったけど、渡してくれた炭酸はとてもぬるくて。きっと何時間も探してくれたんだよね。
知ってるよ。君がどれだけ人思いなのか。私は、私だけは知ってるよ。
ずっと隣に居たかった。
子供の頃の夢
小さい頃、私は、お姫様になりたかったんだ。
お誕生日プレゼントで貰ったティアラとクリスマスプレゼントで貰ったドレスを身にまとって過ごしていた。
お母さんに もう脱ぎなさい なんて言われても やだ!わたしお姫様なんだもん! って抵抗していた。
そんな私に現実を突きつけたのは小学生の頃だった。
最初は些細なことだった。
少し無視されたり、物を隠される程度。
我慢していれば、きっとやめてくれる。お姫様は下を向かない。って淡い気持ちで居たけど段々と酷くなっていく一方。
「ブス」「デブ」そんな悪口ばっかりで。
何時しか学校に行かず、引きこもりになっていた。
こんな私はお姫様には程遠い。
皮脂の付いたベトベトの髪、ニキビだらけの汚い肌、ゆるゆるになった服。部屋にはカップ麺のゴミや中身のない酒の缶。
馬鹿だな、私。
大して可愛くないくせに、お誕生日プレゼントで貰ったティアラとクリスマスプレゼントで貰ったドレスを身にまとって夢を抱いていた。
そんな夢、叶うはずないのにね。
恋か、愛か、それとも
この気持ちはなんだろう。
貴方と居ると胸がざわざわするの。
他の人の前とは違う。貴方にだけ特別なの。
あの日、あの言葉から私は変わっていったの。
何時でも貴方を想っている。
家でも学校でもお店でも。
ご飯を食べていても、勉強をしていても、寝ていても。
この気持ちはなんだろう。
恋か、愛か、それとも───憎しみ?