お気に入りの場所で
お気に入りの本を読む。
けどお気に入りの
あの言葉は
どこかへ行ったままだった。
飲み物が美味しい。
でも心は落ち着かない。
毎日見てたはずの言葉。
毎日声に出していたかった言葉。
誰かから聞いたのではなく
自分で見つけた言葉。
大切にしたいものほど
日常に解けていて
ふとした時に無くなってしまう。
ここにある間は
大切には出来ない。
人というのはそういうもので
治すことができないのも
頭を抱える。
夜が好きだった。
特に真夜中。
明け方はその日が始まるから
大嫌いだった。
青、水色、藍色が映える深夜2時。
世界から隔離されたように
辺りはしん…としていて
涙なんか暗闇に消えてしまった。
お気に入りの言葉も。
思い出せないことが増える度、
底知れぬ恐怖が私に流れ込んでくる。
思い出せないのが怖い。
それにむず痒い。
覚えてたはずなのに
今はわからない。
そんな状態が鬱陶しい。
いつか私は
私のことも忘れてしまうのだろうか。
いや、そうではない。
そうなれば
もはやそれは私では無い。
"Good Midnight!"
酔いが覚めると
お気に入りの言葉は思い出せた。
そろそろ酒に溺れて夜を過ごすのは
やめにしないと。
そう思っていても
忘れたいことができると
また飲んでしまう。
2/17/2026, 3:18:15 PM