朝が来た。世界が白く明るかった。
生きていていいと言われているようで、ぬるま湯に浸かるように幸せで、羽で包まれているようだった。
カノンはゆっくりと起き上がる。あまり寝ていない。隣にいたはずの人の温もりはすでに無くて、軽く整えられた後が育ちを表している。
「僕はなんてことを…」
朝の鳥たちの歌声が聞こえる。
彼女を問いただすように、無理やりに抱いた。
扉の音がする。
「あら起きた?水飲む?」
そこには前と変わらない幼馴染がいて、カノンは胸にくるものがあり腰巻だけで飛びついた。
「ミレーヌご、ごめん。起きて大丈夫なの!?僕…」
「やだ、ちょっと…」
水がこぼれちゃったじゃないの、と彼女は眉を寄せている。
「ケガとかしてないわよ」
「だって…」
「や、やめてよ。なんか恥ずかしい…」
「僕も恥ずかしいけどっ」
まるで傷ついたかのようなカノン。だって、起きたら彼女は居なくなるかもしれない、良くて嫌悪されるかと思ったのだ。どちらが乙女か分からない…。
2/23/2026, 9:31:31 AM