かすかな浮遊感が苦しくて
ねむれない夜にふと目を開ける
にじむ寒気と街頭の喧騒
僕らは深い夜を迎える
らんらんと唸る低い残響
はぐれた言葉も見逃がさない音
連られた迷子を外に誘う
れいきが肺に棲み着いた
らしくないなと笑ってしまう
れいこくに訪れる百七回目
るりに紛れたオリオンの下
遠い鐘の音、最後の鐘の音
くやんでも時は流れてしまう
へいぼんな日々が焼き払われて
とけいの針が線を結んだ
このまま境界線は消えていく
ここには全てを残していけない
にこやかに皆朝を迎える
いい出せなかった本音を置いて
るつぼにハマった人生なんだ
こうして夢すら喰われていくんだ
ともすれば、次に目覚める僕は
はみ出した、なら、もう。
ゆりかごの中
るり色の天幕は桃へと移ろう
さいた牡丹に白が落ち、吸われた
れいめいの彼方に曲線を浮かび
なれない眩しさに目元が弛む
くらやみを溶かすように、日が
てんとうしていく
12/13/2025, 9:36:38 PM