愛斗🔞インキュバス

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【ぬくもりの記憶】

「愛斗」
「あっ_。」

あの子からのキスは
とても心地が良かったのを覚えている。

まだ『恋』とわからなかったオレに
あの子はキスをしてくれた。

青春の青色が
春の桃色に変わった気がした。

そのうち、真っ赤な情熱の赤色になって
毒々しい紫色へと変わっていった。

あの子の唇は オレの色に染まったまま。

好きでもない女とキスをしても
オレの心は彩られなかった。
その女に『Baby』と呼ばれても
別の男に投げキッスをされても
なんとも思わなかった。

不思議。

12/10/2025, 10:42:36 PM