金盞花

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「同情」
教室に入ると賑やかだった声が止まる。
見られている。
そう感じながらも自分の席につく。
何事も無かったように教室が声で溢れる。
そんな中近づいてくるクラスの人気者。
「ねぇ大丈夫だった?」
笑みを抑えたような心配顔で聞いてくる。
昨日の葬儀でも親戚が同じ顔をしていた。
同情という仮面を纏い好奇心を満たす為に近づいて来る者ばかり。
その仮面を叩き割れない私は「大丈夫」と微笑み返すしか出来なかった。

2/20/2026, 8:28:46 PM