雪明かりの夜
冬の夜は上からも下からも明かりがある
明かりに挟まれた私たちは
まるで雪物語の一員になったようだ
息も白い 雪も白い 明かりも白い
どれだけ白ければ気が済むのだろう
白いと何かをしたくてしょうがなくなる
汚す、書く、描く、塗る……
自分の存在を示したくなる
私の目の前で雪が降るのはいい
ただ積もらないでほしい
その白に負けてしまいそうになるから
誰かの隣で、私の存在を確認しないと
私は雪と一緒に溶けてしまいそうで怖い
私は、繋いでいた手をぎゅっと強く握った
12/27/2025, 7:49:44 AM