貴方を一生大切にします。
そう言って、珍しく身なりを整えてスーツを着た彼が私にバラの花束と指輪を差し出してみせた。
緊張しているのか身体すべてがこわばってぎこちない。
一生なんて、そんな言葉信じられないわ。
意地悪な事を言ってみせると彼は一瞬目を丸くして動揺する。
でもすぐにふっと表情をやわらげた。
ごめん、ごめん。
生まれ変わっても、何度でも君を愛するさ。
そう言って笑いかける彼の顔には刻まれたしわがいくつもあった。
ああ、これで安心したわ。
私も愛してる。
そう言って、私はベッドの中で一生を終えた。
2/10/2026, 2:42:03 AM