子供の頃、秘密基地というものに強い憧れを抱いていた。いや、大人になった今でも変わらない。
子供の頃、実家には一室だけ物置となっていた部屋がある。
その部屋の奥の方の押入れ。そこが私の初めての秘密基地だった。
私は、父の持っているキャンプ用のランタンを持ち出して、その押入れもとい秘密基地でひっそり過ごすということを楽しんでいた。
子供の時分にはなかなかに広く感じた。
年末に久しぶりに実家に帰った。今では兄夫婦の部屋となっているその部屋へはもう、入ることはないだろう。
年を越したら、寒さが本格化していく。長い冬が終わって、過ごしやすくなった時、キャンプにでも行ってみよう。その時は、今でもキャンプが趣味の父からランタンを借りて。
あの頃を思い出す優しい光。
まるで、子供の頃の記憶を連れて行くような感覚がした。
お題:記憶のランタン
11/18/2025, 10:15:59 PM