たくましい

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カーテンの隙間が生み出した光線に目をやられ、シワシワ顔でしぶしぶ起きあがり、インスタントコーヒーをしょぼしょぼ淹れる。出来たコーヒーを飲みながら外をみると、庭の芝生に長さ3メートルはありそうな羽根が突き刺さっていた。風にゆさゆさと揺れる羽根。倒れないところをみると、しっかり刺さっているようだ。その物珍しい光景に私は目を奪われた。近くで見たい。サンダルをつっかけ庭に出た。小走りで近づき見たそれはバナナの葉だった。バナナの葉だった。今私を鳥の羽根とバナナの葉も見分けられない間抜けなやつと思った方はお手数をおかけするがバナナの葉を調べていただきたい。言い訳ではないが、まだコンタクトもしていなかったし、眼鏡さえもかけていなかった。巨大な羽根ではなく、ただ地面に突き刺さったバナナの葉に嬉々として駆け寄ってしまった恥ずかしさに誰もいるはずもない周りを見渡した。このまま放置しても良かったが、ちょうど家に緑が欲しかったので引っこ抜いて鉢に挿してみた。なかなかいい感じだ。

10/25/2025, 11:48:17 AM