月日が経つのは本当に早いもので、このアカウントも来月3月1日で4年目となります。
シーズン3の終わり、シーズン4の開始に向けて、こんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所、某深めの森の中にある不思議な稲荷神社では、
本物の稲荷子狐が新しい就業場所に向けて、
子狐のお母さんから、話を聞いておりました。
お母さん狐の後ろには、子狐が来月から週5でお世話になる機関、世界線管理局の局員さんが4人。
法務部の野郎2人と、収蔵部のお嬢さん、それから環境整備部のイケボさんが、
来月本格始動する子狐の新修行の、いわば体験修行のために、それぞれ、集まっておりました。
「よく聞きなさい」
子狐のお母さん、言いました。
「お前も今年の春からは、立派な稲荷狐の見習いとして、新しい修行をしなければなりません。
新しい場所へ行き、人間たちの困りごとを聞いてやって、稲荷秘術を更に磨くのです」
「はい!かかさん!」
稲荷子狐は元気いっぱい!
紅白しめ縄のリボンと、稲荷宝珠柄の赤い前掛けでおめかしして、ご機嫌です。
子供の狐というのは、稲荷狐にせよ普通の狐にせよ、好奇心旺盛なのです。
なにより管理局には
子狐にジャーキーをくれる受付のお姉さんと
子狐と遊んでくれる経理部のエンジニアさんと
子狐を優しく撫でてくれる収蔵部のお嬢さんと
要するに、善良な局員がいっぱい居るのです。
特に受付のお姉さんは
それこそ今回のお題どおり、コンコン子狐のモフモフにメロメロのメロ!
Love you! Love you! モフモフ中毒者でして。
その日も受付のお姉さん、法務部局員たちと一緒に、子狐を迎えに行きたいと、
直前の直前まで、粘っておったそうなのです。
『うおぉぉぉぉ!子狐くん!Love you!』
「時間です。そろそろ行きましょう」
法務部の野郎その1が言いまして、コンコン子狐は上等な、神社のしめ縄をつけた大きめのペット用キャリーに入れられました。
キャリーの中はフカフカもふもふ。ちゃんと清められておって、とっても快適です。
「今日は体験ですから、たくさん、色々なところを、見てくるのですよ」
ああ、ああ。可愛い可愛い 愛する我が子。
コンコン子狐の生まれた春から去年の夏、そして秋を通り越して今までを思い出し、
お母さん狐はついつい、目頭があつくなります。
「かかさん、いってきます、いってきます!」
高級ペットキャリーに入れられてご満悦な子狐は、修行先たる管理局の男女局員に連れられて、
東京を離れ、この世界を離れて、「ここ」ではない別の世界に存在する「世界線管理局」へ出発。
新しい修行先に、ご挨拶がてら、体験入局です。
コンコン稲荷子狐に待っている、1日かぎりの体験がどうなったかは、
それは次のお題のおはなしに、続くのです。
2/24/2026, 6:55:59 AM