凍える指先廃校の体育館に別れを告げに来た寂しげな空間に捨て置かれたピアノが一台白い息をはきながら近寄り校歌を口ずさむ壇上に掲げられた歌詞版からは既に一つ二つ…言葉がこぼれ落ちている銀の峰 ⬜︎⬜︎高く… ここから始まった僕の音楽人生埃のベールを纏った鍵盤僕の指先がキーに触れると安堵感からか耐えかねた金属の弦が軋みギィィンと切れた待たせたね凍える指先をそっと重ねる会いたかったよ
12/10/2025, 5:27:18 AM