影絵
森の奥深く、小さな小屋で絵を描いていた。
大きなキャンパスをイーゼルに置いて。
油絵具の油の匂いが部屋中に充満している。
森の動物たちの鳴き声が聴こえた。
扉を開けると狐の親子。
大きなスクリーンの後ろに狐の子供が行く。
影になった姿が小さい頃に両親がやってくれた影絵を思い出させる。
布団の上で三人で並び、不器用なお母さんとお父さんが自分の為に一生懸命やってくれた影絵遊び。
自分の為に一生懸命練習したのだろうな、そう思いながら思い出に浸る。
自分は狐の親子に見せるかのように影絵遊びを始めた。
初めはよくやってくれていた狐、蝶々、犬、ウサギ。
狐の親子はそれを見て喜んで帰って行った。
そして今日も一人で絵を描く。
たまに影絵で遊びながら。
今は亡き両親との思い出に浸るように。
4/20/2025, 6:46:28 AM