【10年後の私から届いた手紙】
目の前に白色の便箋がある。
私から私へと書かれた不思議な手紙。
封を開けると、きっちりとした字が
びっしりと書かれていて、己の性格が表れている様で笑ってしまう。
“今の私は、影でこっそり泣くことは
しなくなったからね”
その文をじっと見つめる。
良かった。
他人事の様に胸を撫で下ろす。
弟が2人居て、幼い頃から甘える事が苦手な私が、素直に甘えられるように
なったんだと。
読み終えた手紙を再び封に入れると、
さらさらと溶けるように消えていく。
待ってと言う前には手紙は消え、
そこで私は目を覚ました。
今のはただの夢だったのだろうか?
それとも…。
“10年後のお楽しみに”
誰かがそう言ったような気がした。
2/15/2026, 10:35:10 AM