シロツメ ナナシ

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『明日への光』


私は光

彼の足元をやっと照らせるほどの
小さな小さな光

頑張ってもほんの少し先を
照らし出せる程度の光

みんなはもっとすごい光
誰も彼もが先の先まで照らしてて
迷わないように照らしていた

私は申し訳なかった…
ほんのすぐそばしか照らせない
自分のチカラが情けなかった

だけど彼は、
不安な顔がたまにはあるけど、
私を1度も手放さない

勇気をだして聞いてみた


どうして私を手放さないの?
もっとすごい子は沢山いるのに…


――
僕はね?
とっても怖がりだ
世界を見えるのが怖いんだ
周りが見えすぎると
かえって僕は動けなくなるの

だから、
君の光がちょうどいい
みんなは君を弱い光と言うけれど
僕には、今を進むことができる
今と、ほんのちょっとの明日が見えれば
とってもちょうどいい光なんだ
――


そう言って彼は
ゆっくり歩きだそうとする
私はすぐにその足元の道を照らす

――ありがとう――


それは―――私のセリフ


今日も私は、彼の今(未来)を
私なりに照らし続けている―――


〜シロツメ ナナシ〜

12/16/2025, 6:13:55 AM