どんな状況でも、どんな状態でも舞えればそれでいいと思っていた。
「おまえは芸と命、どちらを選ぶ?」
その昔、そう問われたとき迷う事なく芸を選んだ。
でも旦那と出逢ってしまってからはそれが正しいのか分からなくなった。
命がなくなってしまったら旦那の前で2度と踊れまい。
それは嫌だいやだ。
命あれども2度と踊るなと言われると舞わないわたしに旦那は興味を持ち続けてくれるだろうか。
考えたくもない。
舞台の上に立ち回り演じ舞う。
それが生涯の願い。
それは今でも変わらない。
それでも、
わたしが何よりも望むのは。
旦那にわたしの演じる姿を見てもらう事。
わたしが妖艶に舞台で何者かになり得るその姿の視線の先にはあなたに居てほしい。
その頬に満足そうな笑みを浮かべ笑って褒めてほしい。
わたしは誰よりも旦那に見て欲しいんだ。
そのために視線の角度そのしぐさ指の先まで貴方の求める貴方を惹きつけられるその舞いを共に離れるその日まで舞い続ける。そう決めた。
誰よりも誰よりも貴方に。
その心にわたしのその姿を置いてて欲しいんだ。
🍁(誰よりも)
2/17/2026, 8:18:39 AM