明日が嫌だ。
ただちょっとしたことだけど、
それだけで眠りたくない理由になる。
緊張や不安、心配。
毎日感じるはずなのに
明日はひと際感じる。
鼓動はもう気づいた瞬間から
ずっと跳ねたまま。
しんどい。
大丈夫。
いっぱい泣いて
いっぱい曲を聴いて
いっぱいどこかへ行こう。
明日を迎えられるまで
ずっと好きなことをしていよう。
私の機嫌は私にしか取れないのだから。
寒い所では
針葉樹林が雪を覆っていた。
見渡す限りずっと木。
木曜日が迫ってきているみたいで
本当に逃げ出したい。
なんで私は
嫌なことを乗り越えても
また嫌なことを乗り越えなきゃ
いけないんだろう。
毎日ってなんで止まってくれないんだろう。
頭を抱える私は
ぽつりと呟いた。
あーあ、SF小説読みたいなあ。
ここじゃないどこかの話で
主人公は活き活きしてたり、
復讐に燃えてたり、
チート能力を手に入れてたり、
ヴィラン側だったり。
仲間も色々で
未来永劫信頼できる熱い友情だったり、
全部演技の裏切り者だったり。
感情移入すると
本はVRより楽しい。
1冊、2冊と読むうちに
明日はどんどん迫ってくる。
それでも、
数え切れない針葉樹に囲まれていても。
私は雪をかき集め
かまくらを作って閉じこもる。
私のやる気を私が出すために。
"Good Midnight!"
ここに居よう。
ここに居れるよう、
私は全力を尽くすから。
雪の静寂が
私を包んで温めるまで。
12/17/2025, 3:30:37 PM