Open App

"10年後の私から届いた手紙"

静けさが恐ろしい夜だった。
ただ椅子に座り、静寂に身を任せて机のライトを見つめていた

目の前にはぐちゃぐちゃになった便箋と、インクの無くなったボールペン

痛い
乱暴に便箋を扱ったせいで浅いが手が切れていた

何がしたいのか
哀れな自らに同情して、侮蔑した。

ただ、ただ茫然として時間を無駄に浪費していた。

こんなことをして、何になる

御伽話に浮かされて、届いてほしいと希うなど抱腹絶倒。
愚かだ。

肺の澱んだ空気を一気に吐き出し
10年前へ届くことを祈って、ゴミ箱に放り出した

2/15/2026, 10:59:35 PM