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#枯葉

―――

赤い火花の、落ちる音
溶け込むように、黒煙は空へ向かう

火ばさみでその根元...枯葉の山を掻き分けると
拳二個分程の紅紫

それをクッキングシートで包み
力を入れ2つに割ると、フワっと昇る湯気

気持ちそのままにかぶりつけば
口内に熱さと、ねっとりとした甘みが広がった

昔食べた味そのままだ
それに、少し笑みが零れたり

偶々、昔よく食べていた品種を見つけて
折角だからと焚き火に入れたのは正解だった

せっせと枯葉を集めた自分を労わるように
もう一度山吹色のそれにかぶりついた

2/19/2026, 12:11:43 PM