「誰よりも私を見ていて欲しい」
(あははっ!とても幼稚で、抽象的な言葉だね!)
「そのくせ、誰よりも誇れることもない」
【そんなことないよ、なんて言ってくれる人はそう居ない。皆、現実で生き抜くのに必死なんだ】
「誰よりも私は異常なの」
「思考が絶えず一人芝居を続けている」
「私の知る人達より誰よりも、私はイレギュラーに塗れている。……とても辛いんだ」
(いい歳してるのに弱音ばかり吐いて、恥ずかしくないの?)
【もっと自分を愛してあげて。もっと、自分と向き合ってくれ!】
[異常なら異常なりに、自分の好きに生きなよ。抑圧ばかりするから、僕達がうるさくなるんだよ?]
「そう、うるさいんだ。何重にも重なる私の声が、いつもうるさくて仕方が無い」
『僕達の存在自体が異常だと言うの?自分の思考の一欠片に、そんな事を言わないで……!』
《たかがそんな事に、随分と悲劇のヒロイン気取りじゃないか。周りは君の思考を覗く訳じゃあるまい、悩む必要なんて……》
「……私は、誰よりも芯のない人間なんだ!その事を誰よりも知っているのも私!誰よりも苦しんでいるのも私!誰よりも……!」
「……誰よりも愚かしくて、出来損ないで、要らぬ人間性を過剰に持って生まれてしまったんだ……!」
No.1 「誰よりも」
2/16/2026, 10:50:35 AM