かたいなか

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全開投稿分からの続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、「世界線管理局」なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
このたびコンコン、都内某所の稲荷子狐が、
すなわち、お題回収役の「小さな命」が、
とってって、ちってって。
1日だけ、体験入学ならぬ体験入局したのでした。

というのも稲荷子狐、立派な稲荷狐となるために、
来月からひとまず1年、管理局へ週5で修行に出されることになりまして。

「お前が管理局に籍を置く間の責任は、俺たち法務部執行課、実動班特殊即応部門が持つ」
とってって、ちってって。
子狐を管理局に連れてきた法務部局員の野郎その1が、歩きながら言いました。
ただコンコン子狐は子供なので、野郎の言ってる言葉がサッパリ分かりません。

「ひとまずぅ、半年くらいは、収蔵部のお仕事、手伝ってほしーの。よろしくね〜」
とってって、ちってって。
子狐を管理局に連れてきた収蔵部局員のお嬢さんも、歩きながら言いました。
お嬢さんの言葉は、コンコン子狐、分かります。
子狐は優しいお嬢さんが大好き!
手伝ってほしいなら、やぶさかでないのです。

「聞いたハナシだと、お前のこと預かるの、環境整備部になるらしいぞ」
とってって、ちってって。
経理部のエンジニアが言うには、小さな命、子狐を預かる部署は法務部でも収蔵部でもなく、
子狐の知らない、環境整備部という部署とのこと。

どんなとこだろう。
子狐はちょっと考えましたが、難しかったので、数秒で考えるのをやめました。

「さあ。今日の最初の目的地に着いたよ」

来月からの修行についての、説明と体験をする前に、小さな命たる稲荷子狐が連れてこられたのは、
世界線管理局の局員だけが使用できる、大食堂。
すなわち、朝ごはんです。
美味しいものを食べながら、これからの説明をしよう、という魂胆なのです。

「これから最短1年、お世話になる食堂だよぉ。
あたし、使い方教えてあげるー」

おいで、おいで!
収蔵部のお嬢さん、子狐を先導するように、
レストランや飛行機なんかで見かけるサービスワゴンをガラガラ押して

『サービスワゴンをガラガラ押して』??

「世界線管理局には〜、人間も、獣人も、妖精もドラゴンも、宇宙タコも深淵イカもいるから、
いろ〜んな『食べ物』に対応してるんだよー」
ガラガラ、がらがら!
小さな命たる稲荷狐と、比較的小さな命と思われるお嬢さんが、
食堂ブースを巡って巡って、様々な飲み物、様々な食物、様々な香りの物をポイポイポイ!
注文してはワゴンに並べて、とても幸せそうです。

「コンちゃんは狐で、神様のお使いさんだから、
コッチとコッチにお世話になると思うー」
「おあげさん!おあげさん!」
「お餅もあるよぉ」

ガラガラ、がらがら!
小さな命、小さなカラダの、どこに「それだけ」の美味を収蔵するやら分からないほど、
ワゴンの上は、たくさんのご馳走でいっぱい。

「よぉし。」
「よぉし!」

小さな命ーズは大満足!
たくさんの料理を並べてようやく、体験修行の説明が始まりました。
最終的に小さな命の子狐と、小さめの命と言えなくもないお嬢さんは、
存分に美味を堪能して、おかわりも2回して、
修行説明の朝ごはんは予定の時間から1時間、遅れて終了しましたとさ。

2/25/2026, 3:29:49 AM