棺桶にいると、他者の涙か祈りを浴びる事しかできない。なので、蘇ってみることにした。
蘇ってみて感じたことは、人生よりゾンビ生の方が100倍は楽しいということだ。
ショッピングモールに立てこもる人間を追いかけたり、腐りゆく脚に防腐剤をかけてみたり、人としての生では得られない青春がゾンビにもあった。最高だ。
ゾンビ映画には、「人として死なせてやれ」とか言うセリフがあることが大半だ。
だが死に何があるというのだろうか?形を失っていくだけだ、死なんてものは。眠って目覚めないだけだ、死なんてものは。そこにあるだけだ、死なんてものは。
ああ、同情するよ人間には。こんなにも楽しい日々を知らずに生きているだなんて。死ぬ前より生きている今を知らないだなんて、なんて可哀想なんだ。
お題 ―「同情」
2/21/2026, 4:37:15 AM