27(ツナ)

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Love you
(※2/21 「0からの」より、0の視点)

機関の養成施設に気の弱そうな細っこい新参者が来た。
聞くと俺と同い年、教育係兼ルームメイトとして仲良くしろと命令された。
「初めまして、俺は0(ゼロ)。お前の名前は今日からQ(クイーン)だ。よろしくな。」
どうやら親が死んで、金目当ての親戚に売り飛ばされたらしい。
俺は孤児だったからなんとなく親近感が湧いて、命令とは無関係に仲良くするようになった。

しばらくして施設での暮らしが終わり、組織の正式な構成員として活動が始まった。
2人1組で任務にあたる。俺はQをパートナーに選んだ。

ある日、上官に呼び出され個別任務を言い渡された。そして、上官から「相棒と別れる覚悟をしておけ」と告げられた。
結局、俺たちは組織の使い捨ての駒にすぎない。
「…そんなん、いつでも覚悟してますよ。」
そう吐き捨てて部屋を出たが、やはり怖いものは怖い。気づいた時にはシガレットケースのタバコは残り1本になってしまった。
俺は震える手で残った1本のタバコにメッセージを書いた。
"Dear Q" に続けて「Love you」と書こうとして、辞めた。
愛なんて安っぽい言葉じゃつまらない。
"Dear Q You're special to me. 0"
メッセージを書いたタバコにキスしてそっとシガレットケースにしまい、別の組員に託した。

2/23/2026, 10:58:07 AM