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お題【Kiss】


「…なに。」
「なんにも。」

顔を近づけてきた彼は言う。彼はここ数年、いや数百年一緒に住んでいる高校の先輩だ。私は彼に気はない。彼は…、

「また首に傷跡あるぞ。」
「知ってるよ。死のうと思ったんだよ。」
「死ぬなよ、」

彼は私の首の傷跡を指摘した。もう遠慮はなくなった。彼は止めるけど、私はやめない。

「…ちょっと外出てくるね。佐和さんのところ行ってくる。君も例の町に行きなよ。一応町長だろ。」
「飽きたからいやだ。」
「あっそ」

私は彼に背を向けた。すぐ後ろに立ったのが分かる。

「やめてくれるかな?」
「…俺、」
「知ってるからやめてくれるかな?」

彼は黙った。

2/4/2026, 5:14:39 PM