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「太陽のような」

 「僕は太陽のような人にはなれないから、代わりにこれを」
 そう言ってあなたは太陽のように大きく咲き誇る、1本の向日葵を私に手渡した。
 確かにあなたは、太陽のように明るいわけでも、熱いわけでもなく、どちらかと言うと月のように静かに寄り添ってくれる人だ。
 突然渡された向日葵に戸惑う私に、あなたは目尻を下げはにかんだ。
 「君が暗闇に迷った時、僕じゃ照らしだしてあげられないかもしれないけど、太陽のように明るくて大きなこの花なら君の心も照らせるんじゃないかと思って」
 あなたはそんな風に自分を過小評価するけれど、太陽のように明るくなくたって、大きくなくたって、あなたの優しさが私の心を照らしてくれる。
 ありがとう、と微笑んで向日葵を受け取り、あなたをそっと抱きしめた。
 
 

2/22/2026, 1:28:28 PM