Lacryma

Open App

私はどうやらここまでのようだ

直に炎がこの身を包み

痛みに悶え苦しみながら人生を終えるだろう

私を糾弾したのは心から愛した人だった

最後に笑顔を見たのはたった数日前

永遠の幸せを願って綺麗な花束を贈った

貴方は涙ぐんでお礼を言って私を抱きしめた

ずっと私を愛してくれると言ったのに

信じた矢先このザマか

罠にかかった私が馬鹿だったというわけだ

煙で視界が鈍る中

瞳に映るのは、悔しそうに唇を噛み

大粒の涙を溢す貴方の姿

どうしてそんな顔ができるのか

問いただすことももうできない

体温にしては熱すぎる劫火の温度を感じながら

貴方とのぬくもりの記憶を偲んで眠る

12/11/2025, 7:10:44 AM