あいす

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私には、尊敬している恩師がいる。
私が通っていた個別指導塾の塾講師。
教わってきた先生たちの中でも特に教えるのが上手で、たまにする雑談も面白くて、声がよく響く、よく笑う人。彼女が笑うと、思わず私も笑ってしまうような人だ。
私が行きたい学部と割と近い分野を大学で学んでて、ためになることもよく教えてくれた。
話していると、人の考え方に触れることって急に訪れるけれど、あの人の、人と自分の違いを前提におきながら、忖度せず、はっきりものを言う考え方と話し方が好きだった。
先生がもう授業がなくて、帰ってもいいような時間に私が質問に行っても快く応じてくれて、私が分かるまで向き合ってくれる優しい人だった。
…表現してもし切れない。

そんな人を、尊敬するようになるまでに時間はかからなかった。
【太陽のような】…「『太陽みたいな』笑顔」と考えて真っ先に思いついたのは、この先生だった。
受験生になって、いつの間にか学校の授業も終わって、塾と家を行き来するような生活をしていた時期なんかは特に、ろくに会話できる相手は塾の先生くらいだったから…あの人と出会ってなかったら、私は笑うことを忘れないまま受験を終えられただろうか、と考えてしまう。
一生忘れられない出会いをした。

でも、この時期になってやっと、「別れ」と言うものを考えるようになった。
きっとまだ会えるけど、いつが最後になるだろうか。
笑顔が素敵なあの人と、
わたしにとっての「太陽」のようなあの人と、
笑顔のままお別れをいうのだろうか。
最後くらい、泣かせてほしい。

2/22/2026, 3:42:59 PM