NoName

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 ひっそりと存在したかった。皆、何も触れず、何事もなかったかのように接してくれる。遠巻きにして、決して近くには入ってこない。

 なんて言ったらいいのか、どう接していいのか困っているのだろう。とりあえず、安全圏からの位置がずっと続く。

 でも、いつまで続くのだろう。だんだんそれが辛くなってくる。もう、いつも通り、自分ではそのつもりなのだ。

 そろそろ、その距離を解除して、誰か入ってきてくれないだろうか。声をかけてみようか。いつものように。人との何気ない触れ合いが、日常に戻してくれる気がするのだ。

「同情」

2/21/2026, 6:30:14 AM