星は綺麗だ
どれだけの時間が経っても、夜になるとまたそこに現れる。そして輝いている。
もしも星になれたら――
そう願ったことのある人もいるだろう。
しかし星になれたとして、その星は本当に輝くのだろうか。色や明るさは違えど、星は無数に存在する。
その中のひとつになったところで、誰かの記憶に残ることはあるのだろうか。
見上げた時にただの光る点になってしまわないだろうか。
それなら僕は星にならなくていい――
星になるより流れ星になりたい
流れ星は一瞬だ。流れたと気づいた頃には、すぐに夜空へ消えてしまう。
一瞬かもしれない。
それでも流れ星には、願いを込める人がたくさんいるはずだ。
一瞬で消えてしまうからこそ、
誰かに託され、託していかなければならない。
それは命も、きっと同じはずだ。
誰かの願いを託されるそんな存在になってみたい。
誰の目にも止まらないかもしれない。
それでもいい。
いつか誰かの役に立てるのなら。
「星になる」
12/14/2025, 3:11:24 PM