「この世界には絶対にやってはいけないことがあるんだよ。」
そう言って不敵に微笑む男。
「ふぅん。それは例えば?」
男の顔から笑みがきえ、まるで時が止まったかのように微動だにしない。
体感1分位2人して黙っていたところで男が口を開いた。
「例えばって…なんだよ。」
「……は?」
考えもしていなかった答えに、驚きを隠せない。
「どういうこと?」
「…さぁ?ま、精々あんたが今までやってきたおこないでも振り返ってな。」
男は一気に言い切ると、ポケットに手を突っ込み黒い塊を取り出し、それを俺に向けた。
「地獄で。」
男がそう言ったと同時に、体に尋常じゃない痛みが走る。
なんだよ。知ってたのかよ…。
絶対やってはいけないこと?そんなの誰よりも知ってるさ。
薄れゆく意識の中、ただ男が勝ち誇ったように笑う声がはっきりと聞こえていた。
2/17/2026, 7:16:37 AM