川柳えむ

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 あの日のぬくもりを忘れられずにいた。
 ここで待っていれば、いつかきっと迎えに来てくれるんじゃないかと。ずっと、ずっと待ち続けた。
 淡い期待は打ち砕かれ、もうその場から動こうにも動けない。
 瞼が落ちるその時、ふわっと何かが体に触れた。
 それは、あの遠い日を思い出させるような、そんな待ち望んでいた温かさだった。


『遠い日のぬくもり』

12/25/2025, 7:04:57 AM