窓から月を見ようとしてからだを起こすと、自分の醜い顔面が反射してうつった。
覗き込んでも、自身に口づけをしそうになるだけで虚しくなってベッドに寝転がる。
目の乾きに瞬きをして、スマホの明るさを最低まで下げる。
SNSで呟かれる他人の悪口に惰性でいいねを押した。
理不尽な炎上を助長する理不尽な引用リツイートは、まるでひときわ目を引くメロンソーダのさくらんぼのように甘美に見えた。
意味など無くてもかんがえてしまうことがある。
雪や雨は、ぼくらを溶かして消してくれるかと、黎明は来ないのかと。
決して濡れることなく、ぼくらは塗れて息をする。
望みは叶わなければ何も望まないのと初めから同じだ。
ならば、捨てればいい、からだもこころも、要らない。
やがて呼吸も奪われて、唇を開き膵臓から全部喪うんだ。
そろそろ換気扇を掃除しなくてはならない。
今日にさよならを告げて、目を閉じた。
2/18/2026, 2:02:45 PM