『枯葉』
ああ、ごめんなさい。
上手に産んであげられなくて、ごめんなさい。
お腹の中にいた時はあんなに重い重いと思っていたのに、今腕の中にいる貴方はこんなにも軽い。
命の重みを無くしてしまって、風に吹き飛ばされそうな枯葉のような貴方のふやけた身体。
私が貴方の代わりに重さを無くしてあげられればどれ程良かったことか。
産まれてくる貴方のために、産着を用意して、ガラじゃないけど靴下を編んでみて、眠い目を擦って色んな育児の本を読みました。
大変だったけれど、貴方が産声を上げて生まれてくる日をとても心待ちにしていたのに。
貴方は声すらも上げないままに、私の元から居なくなってしまいました。
私がちゃんと産んであげられていたら、貴方は私が老いるのに従って育ち、そして老いていったでしょう。
貴方の小さな手は既に冷たく、私の手は嫌になるほど熱い。
私の頬を流れる涙も、あまりにも熱いのです。
どうしようもなく。
貴方が生まれたあと、私の手を借りてスクスクと育っていくのを想像していました。
波瀾万丈で、けれどきっと楽しくなる、はずでした。
貴方の人生を楽しくさせようと決めていました。
貴方は私の手を、あまりにも早く離れていってしまいました。
貴方の小さな小さな遺骨は、今は枯葉の下になっているでしょう。
私の手に抱かれる前に、大地に抱かれることになってしまった貴方。
名前も付けてあげられなかった貴方。
ごめんなさい。
2/20/2026, 6:56:04 AM