たくましい

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人は私を「消えない焔」と呼ぶ。しかしそれは間違いだ。間違いというより勘違いに近いが、私は「消えにくい焔」だ。普通の焔より大分消えにくい。生みの親は消えない焔の生成に成功したと思っていたのと、レシピを誰にも教えたくないという独占欲から一欠片のメモも残さず死んでいった。そして数千年の時が経ち、いつしか私は人々から神様のような扱いをうけるようになった。全然マシュマロとか焼かれたりしていたのに、こう崇められると少し照れくさい。ただ、いつの日かは消えるので騙している気分。そんな罪悪感を覚えた時は(勝手に勘違いして崇めてるのはそっちじゃないか)と自分を正当化する。あまり宜しくはない。ところで、その時がきたらやっぱり「災いが……!!!」とかなるのかなあ。荷が重いなあ。消えにくい焔であって、それ以外は別になんてことないし。希望は消さないでほしいなあ。

10/27/2025, 3:38:26 PM