妄想はタダだけど心の旅路にはお金が必要。凍風吹き荒れる中では心は旅に出たがらない。多重放送のリビングでは無意識に脳のリソースを消費される。
一人部屋にチェックインして少し硬めのソファに座り、クッションに背中を預ける。ヒーターの電源を入れ、備え付けのハンガーラックや小型冷蔵庫を自由に使う。窓はブラインドで遮断されており、足元にはカーペットが敷かれている。コード類は視界に映らず、ゴミ箱も見えないように配置されていた。ほっと一息つく。現実と向き合える場所に帰ってきた
心と現実の旅路はリンクしている。どちらも非日常感が必要なんだ。結局の所、お金がなければ心も身体も病んでいく。
題『心の旅路』
12/28/2025, 7:08:36 PM