暑い夏真っ盛り、陽が傾いても太陽の暑さが引くことはない。歩き過ぎてヒールを履いている足が痛いし、日曜特有の人混みの中を歩くのは億劫になる。
あまりの暑さに仕事を終えたその足で近くのカフェへ向かった。二人掛けの席に案内されて、アイスコーヒーとケーキを頼み、仕事終わりに糖分摂取して疲れを癒すことに。
ふと、通路を挟んだ向かい側の四人掛けの席に座っている男子四人組に目が行く。高校生くらいだろうか、日に焼けた肌に幼さを感じた。
そうか、学生は今夏休みなんだっけ。だけど今日は8月31日、夏休み最後の日だ。
店内の壁にある時計を見ると只今午後5時。もう半日も残っていない夏休みを堪能しているのだろう。
だが向かい側から声が聞こえてきた声に、焦りの色が感じられた。
「シュン、現代終わったよ。古典の宿題は?終わってるか?」
「あぁ、それは終わらせてある。あ、ナオキの漢文の宿題まだって言ってなかった?」
「あ、まだ。マジすまん頼む!こっちは数IIならこのあとやれる。あータカヒロ、歴史頼んでもいいか?」
「おっけー、みんなの読書感想文終わらせてからやるわ。ユウジ、消しゴム借りるな」
おい、あんたら夏休みの宿題終わってないんかい。
聞く感じ、得意分野の科目に分かれてやっているらしい。全く、こういうのは自分でやらなきゃ意味ないよ。なんてお節介な事を思い浮かべながら、自分の夏休みを思い出す。
あ、そういえば私、夏休みの宿題やらずに提出もしなかったんだっけ。ここにいる高校生よりもクズな事やってた。
あの頃、途方もない未来の事なんて分からなくてただ茫然と毎日が過ぎていった。だけど確かに未来へのカケラを集めて、私は今ここにいる。
宿題なんてしなくても仕事にはつけたよ。
なんて思いながらも、今の歳になるとやっぱり勉強ちゃんとやっておけば良かったって思う日の方が多い。
頑張れ少年たち、まだ見ぬ明日へと。
/8月31日、午後5時
8/31/2025, 2:21:04 PM